あなたの飲んでみたい一杯がここに 溝の口「フジマルクラフト」

「”味わう”ためのお酒を飲んでみたい」

もともとは、お酒の味が好きだったのに、いつしかコミュ二ケーションのための手段になっていた、ということが一度はあるはず。

お酒の魅力をあらためて見つめなおしたいと、お店をリサーチしたことがある人も、少なくないのではないでしょうか。

溝の口には、そうした要望をまとめて叶えてくれるお店「フジマルクラフト」があります。

アクセス良好!知る人ぞ知るクラフトビールのお店

武蔵溝ノ口駅南口から徒歩約2分。駅のロータリーを抜けた、県道14号沿いにあるフジマルクラフト。

昼間は、ここがオシャレなお店であるとわかりませんが、夜になるとその姿は一変します。

駅周辺のにぎわいを抜けた住宅街の並びですが、その存在感は夜に煌々と光り輝きます。

目印は、なんといってもオシャレなフォントで店名が踊る赤い看板。

下に書かれている「MIZONOKUCHI CRAFTBEER」という文字からも、クラフトビールを扱うお店であることがわかります。

1Fは立ち飲みカウンター

期待に胸を膨らませ、いざ入店。
店内に入ると、気さくなマスターが優しく出迎えてくれました。

1Fはキッチンと客席がL字型のカウンターで仕切られたつくりで、立ち飲みスタイルです。

訪れた金曜日の夜は、すでに数人の常連さんがお酒を嗜みながらマスターとの会話を楽しまれていました。

6〜7名ほどでいっぱいになる店内は、お店とお客さんとの距離感がほどよく、マスターの人柄もあって終始なごやかなムード。

写真撮影をお願いすると、「こんなキッチン写したら誰も来なくなるんじゃないの?」とマスターはおっしゃっていましたが、コンパクトな空間が機能的に美しく整えられており、魅力的なキッチンでした♪

向かいの壁一面には、マスターの一押しであるオシャレな女性のイラストが単色で描かれています。写真では写しきれないほどの迫力なので、ぜひ実際に訪れてご覧ください。

2Fは椅子とソファの席

フジマルクラフト、実は2F席もあります。

マスターに、お店の外にあるエメラルドグリーンのらせん階段から案内していただきました。2Fは、まるで昭和レトロな雰囲気。

2人がけのソファと椅子が設えられていて、座って食事やドリンクを楽しめます。テーブルは1卓のみなので、実質個室のような空間でした。

1F席とは異なる雰囲気とテーマパークの一室に迷い込んだかのような内装に、注文も忘れて室内を探索してしまいました。

缶だけでなく、樽出しのクラフトビールも

冷蔵ショーケースを見ると、ぎっしりと詰まった色とりどりのクラフトビールが……!

私は結構なお酒好きですが、どのクラフトビールも見たことのないパッケージで、味の想像がまったくつきません。

マスターにクラフトビールの種類をたずねたところ、今は25種類ほど揃えているとのこと。

また、缶だけでなく、樽出しのクラフトビールもあります。その時々で、四季のようにラインナップが移り変わるそうです。

どれを選べばいいか迷ってしまうほどの種類の豊富さは、お酒好きにたまらないシチュエーションですね。

どんなビールを飲んでみたいかを相談すると、知識豊富なマスターが最適な一本を提案してくれます。

このときは、好奇心から「お店にあるビールの中で最もビールらしからぬものを飲んでみたい」とお願いしてみました。

すると、マスターはパッと要望どおりのクラフトビールをおすすめしてくれただけでなく、ビールの歴史や製法などのあらましも含めて教えてくれました。

味を知らないクラフトビールは、ラベルなどの見た目で決めることが多いですよね。そうではなく、飲んでみたい味とマッチングさせてくれる楽しみが、このお店ならではの魅力です。

クラフトビールに合うおつまみも

ビールに合うおつまみも、魅力のひとつです。

今回いただいたのは、フジマルクラフト名物「シャキトロメキシカン」。

スキレットで提供されるため熱々で、しっかり辛い。

味付けはメキシカンなスパイシーさがありつつ、ソースの旨味がしっかりとひき肉にしみ込んでいます。そこにチーズの甘さとハラペーニョの辛さ。好きなだけかけられるオニオンスライスの爽快さも合わさって、ビールが飲みたくなる味です。

フジマルクラフトを知ったときから食べてみたいと思っていたため、その出会いとおいしさに感無量でした。

他に「フジマル晩酌セットB」も注文しました。
2025年の12月から始まったセットプランで、「晩酌セットA」はおつまみ2品にドリンク1杯、「晩酌セットB」はおつまみ2品にクラフトビール1杯がつくという内容です。

このときは、おつまみ2品のうちの1つである「ウズラ醤油漬け」が完売していたため、急遽「オリーブとバター醤油味の枝豆」をいただきました。

オリーブといえばワインですが、香り高いクラフトビールにとても合います!

また、バター醤油味の枝豆は醤油の香ばしさのなかに甘みがあり、食べたことのないおいしさ。もちろん、クラフトビールにことさら合い、実がなくなったあとの皮までおいしくて、ずっと食べていたいほどでした。

提供されるおつまみはどれもボリュームがあり、バランスがとれたちょうどいい味付け。
一口食べると、すぐにお酒を口にしたくなる相乗効果を実感しました。

「多分クラフトビールしかないと思われてるんだよね」とのマスター談。

ご紹介した料理以外にも、お酒が進む料理の真骨頂ともいえるラインナップがそろっています。

フジマルクラフトで溝の口の大人時間を楽しんで

クラフトビールは、樽出しのものを3種類。
マスターにレクチャーしてもらい、普段味わうことのない特別なクラフトビールを楽しみました。

柑橘系の香りがするさっぱりとした味わいのI.P.A、苦みがまったくないホワイトビール、そして少し甘めのペールエールです。

マスターの教えてくれた味との答え合わせや、自分の五感をフルに使ってお酒そのものを味わう楽しみは、普通の居酒屋では体験できません。

マスターに相談して選んでいただいた、お店にあるビールの中で最もビールらしくないものもいただきました。その名も「WAKANA」。

カモミールやローズマリー、金木犀やレモンバーベナ、ジュニパーベリーなどの薬草やハーブを使用して作られた「グルート」と呼ばれるビールです。ホップが使われ始める12世紀より前に製造されていたアルコール飲料を再現したもので、いわば古代ビールとのこと。

「レモネードみたいな味。一口目はなんだこれ?って思うよ」というマスターのおっしゃるとおり、一口飲んだ瞬間に「なんだこれ!?」という感想を持ちました。

口に入れると花の香りが一斉に鼻の奥へ突き抜け、まるで微炭酸の高い紅茶を飲んでいるようです。

飲み込むまで味の変遷はありますが、最後はビールという味に着地しました。「お花のビール」という印象です。

2Fのソファに深く腰かけ、夜風を浴びつつ溝の口の景色を眺めながら、静かにお酒を味わう贅沢な時間。クラフトビールを、目で見て、香りを楽しみ、舌で味わう幸せも存分に楽しむことができました。

立ち飲みの気軽さと、クラフトビールの奥深さ。
そして、人との距離の近さが生み出す心地よい空気。

「フジマルクラフト」は、お酒を飲むだけではなく、その時間そのものを楽しめる場所でした。

溝の口でクラフトビールを味わいたい夜に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

フジマルクラフト
住所:神奈川県川崎市高津区久本1丁目5−23
アクセス:JR南武線「武蔵溝ノ口駅」から徒歩約2分
     東急田園都市線・大井町線「溝の口駅」から徒歩約3分
TEL:090-8300-0430
営業時間:平日 18:00-24:00、土日祝 17:00-24:00
定休日:月曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。
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東雲めめ
東雲めめ
溝の口で夜な夜な飲み歩くお酒大好きライター。これからも溝の口の飲食店を開拓し、感じた魅力を都度ご紹介していきます。