「あのお店、前からあるけど入ったことないな…」という場所ってありませんか?
にぎやかな駅前を日常的に使っていても、ちょっと横道にそれるだけで、落ち着いた空間が広がっていることに気づかないことも。
今回ご紹介したいのは、そんな“見過ごしがちな名店”のひとつ。
自家焙煎珈琲「珈琲の詩(うた)」という喫茶店です。
溝の口の駅前から少し歩いた“静けさの境界線”

場所は、JR南武線武蔵溝ノ口駅、東急田園都市線溝の口駅、東急大井町線溝の口駅から徒歩11分ほど。
にぎやかなマルイやドンキのある通りを抜け、少し静かな方へと歩いていくと、レンガ調の落ち着いた建物(病院)の1階に珈琲の詩はあります。
外から中の様子があまり見えないので、少し入りづらく感じる方もいるかもしれません。
でも、勇気を出してドアを開けてみてください。そこには、想像以上に温かくて、居心地の良い空間が待っています。
店頭にはメニューが置いてあり、ワクワクします。

昭和の喫茶の雰囲気そのまま。なのに今こそ落ち着く
店内はまさに、「昭和レトロ」という言葉がぴったりの世界。
木のぬくもりを感じるテーブルや椅子、控えめな照明、ふわっと香るコーヒーの匂い…。スマホから目を離して、少しゆっくりしたくなる、そんな場所です。
店内の真ん中にはピアノが置いてあり、目を惹きます。

BGMも落ち着いていて、店内は静か。読書をしたり、手帳を広げたり、ただぼんやりするだけでも許されるような空気感が流れています。
「この時間、誰にも邪魔されたくないな」と思える貴重な場所です。

メニューにも、ピアノが描かれており印象的です。
〈h2〉おすすめは昔ながらのプリンとチーズケーキ〈/h2〉
今回はスイーツセットを注文しました。
特に人気なのはチーズケーキとプリンとのこと。どちらもどこか懐かしい、優しい味わいで、コーヒー好きの方にはコーヒーと合いそうです。

私はプリンとアイスミルクティーをいただきました。
プリンは、固めで卵感のある昔ながらのタイプ。ちょっと苦めのカラメルが絶妙です。
「最近のトロトロプリンじゃ物足りないんだよね…」という方には刺さるはずです。
テーブルには、コーヒー豆の違いが細かく書かれていてお店のこだわりが伝わりました。

病院帰りの一息つける場所としても
溝の口駅から向かうことができますが、珈琲の詩は病院の一階にあることもあり、病院から店内に入ることもできます。
ひとりの時間を大切にしたい日、何かを考えたい日、心をリセットしたい日──そんな日にふと行きたくなる、自分だけの場所にしたくなる喫茶店です。

病院内にも看板がたっているので、迷わずに店内に入れます。

「近いからいつでも行ける」と思って、つい後回しにしてしまいがちなのが地元のお店。
でも、日々の暮らしの中に、こうした静かで本物の味を楽しめる喫茶店があることって、実はすごくありがたいことだと思います。
休日の午前中に、読書とコーヒーでゆっくり始める一日。
雨の日の午後に、静かにプリンを食べながら音を聞く時間。
珈琲の詩には、そんな小さな幸せがちゃんとあります。
溝の口に住んでいるからこそ、ふとした日に行ってみてほしい場所。
気になっていた方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
珈琲の詩
住所:神奈川県川崎市高津区二子5-1-1 帝京大学医学部附属溝口病院 1F
アクセス:JR南武線「武蔵溝ノ口駅」、東急田園都市線「溝の口駅」、東急大井町線「溝の口駅」から徒歩約11分
TEL:044-822-2733
営業時間:9:00-20:00
定休日:日曜日、不定休
※最新情報は店舗にご確認ください。
※病院休みの際は休み
駐車場:なし