溝の口|大山街道の歴史を学べる「川崎市大山街道ふるさと館」

いつも何気なく通っている「大山街道」。この道が、実は古代から重要な道とされていたことをご存じでしたか?

私も、つい最近までごく一般的な道路だと思って通っていました。しかし、「大山街道ふるさと館」を訪れて、その歴史の深さに驚きました。

今回は、そんな大山街道の歴史を知ることができる「大山街道ふるさと館」についてご紹介します。

入場無料!予約不要ですぐに入館可能

溝の口駅から徒歩約5分。大山街道沿いを歩いているとすぐに見つけることができます。
いかにも博物館のような入口。とてもわくわくします。

私が伺ったのは平日の午後だったこともあり、館内はとても空いていました。入場料が無料のため入口には受付がありますが、特に手続きなどは必要なく、そのまま進むことができました。
気軽に立ち寄れる雰囲気で、初めての方でも入りやすい印象です。

入口を抜けると展示エリアに進む道と2階に繋がる道がありました。まずは、展示をみてみます。

まずは入ってすぐの展示です。こちらには大山街道の説明と地図がありました。

大山街道は、かつて「矢倉沢往還(やぐらさわおうかん)」と呼ばれ、神奈川県を縦断する重要な道として使われていたそうです。
江戸時代には、領主や村役人が江戸へ向かう際にも通った道だったと知り、驚きました。

別の展示では大山街道の歴史が分かりやすく、時代ごとにまとめてあるパネルがありました。
そこにはなんと大山街道は古代からあり「都と東国を結ぶ大動脈」であったことが記されています。現在は国道246号となっていますが、いつも通っている道が想像していたよりも遥か昔から存在していたと思うと、とても感慨深いです。

展示には漫画で分かりやすく説明があるものもあり、子どもでも楽しく大山街道の歴史を学ぶことができると思います。

展示室には水彩画が展示

大山街道ふるさと館には展示室があり、そこでは年に数回の企画展と、企画展以外の時期に常設展を実施しています。今回は「岡本和泉 大山街道スケッチ紀行」でした。

広い部屋にたくさんの作品が展示されていました。

ひとつひとつ丁寧で素晴らしい作品をみてとても感動しました。展示室内には椅子もあるので、作品を見ながら一休みもできるところもありがたいですよね。

こちらの展示室は17時までと館内の閉館時間より早いので、見に行かれる方は早めに行くことをおすすめします。
時期を空けていくと違う展示になるため、毎回季節ごとに見に行くのも楽しそうです。

展示以外に休憩スペースも

受付横にあるスロープを上った2階には、みちまちラウンジ(談話コーナー)がありました。

このような施設は飲食禁止のところが多い印象がありますが、このように飲食可能なスペースがあると、これからの暑い季節にとても助かります。

さらにスロープの先を進むとイベントホールがありました。

こちらは一般の方向けにも貸出をしているそうです。

館内はエレベーターもありますが、基本スロープで上り下りできるので、ベビーカーや車いすでもなんの心配もいらずに展示をみることができます。
また、スロープにも展示があるので、移動中も飽きることなく、自然と展示に引き込まれていきます。
子連れやご年配の方にも優しい設計になっていると感じました。

大山街道の歴史という内容はとても深い上に、今回はもうすぐ2歳になる子どもと一緒に伺ったこともあり、一度行っただけでは、私はとても学びきれませんでした。
また、2歳児には難しい内容だったので、もう少し子どもが大きくなったらまた一緒に歴史を学びに伺おうと思います。

自分の住んでいる地域の歴史を大人になって学ぶ機会はなかなかないので、それを学ぶことができる施設はとても貴重だと思います。そして入場無料ということもあり、何回でも気軽に学びに行くことができるのはとてもありがたいですよね。

ぜひ、みなさんも訪れてみてください。

大山街道ふるさと館
住所:神奈川県川崎市高津区溝口3‐13‐3
アクセス:JR南武線「武蔵溝ノ口駅」から徒歩約7分
     東急田園都市線・大井町線「溝の口駅」から徒歩約7分
     東急田園都市線「高津駅」から徒歩約5分
営業時間:展示室10:00-17:00  会議室、イベントホール等9:30-21:30
TEL:044-813-4705
定休日:年末年始

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。